※この記事は5~10分程度で読めます。
※令和3年度から1・2級土木施工管理技士技術検定の試験制度が変わります。
どうも!担当者Kです。
6/6(日)に2級土木施工管理技士1次検定が行われました。建設業法改正後の初の試験という事で、受験された方はもちろん他の方も内容が気になるところだと思います。
また7/6(火)には合格発表も行われて合格率も判明しましたので、実際の難易度がどの程度だったかも確認できます。
今回の記事では試験問題の内容と合格率について考察していきたいと思います!
気になる試験構成は?
まずは全国建設研修センターのHPで試験問題と解答が既に公開されていますので、お時間のある方は目を通してみて下さい。
令和3年度2級土木施工管理技士1次検定(前期)の設問・解答はこちら
また、以前記載した「過去問例題クイズ(2級土木施工管理技士検定)」という記事で以下の表を紹介したことはご存じでしょうか?
土木一般 | 出題数:11問 | 解答数:9問 |
---|---|---|
専門土木 | 出題数:20問 | 解答数:6問 |
法規 | 出題数:11問 | 解答数:6問 |
共通工学 | 出題数:4問 | 解答数:4問 |
施工管理法 | 出題数:15問 | 解答数:15問 |
合計 | 出題数:61問 | 解答数:40問(うち24問以上正解で合格) |
これは2級土木1次検定のここ数年の試験構成なのですが、令和3年度の試験問題の始まりと比べてみましょう。

「※問題番号No.1~No.11までの11問題のうちから9問題を選択し解答してください」の構成がそのまま「土木一般」に当てはまります。1問目も土工作業ということで例年通りの内容ですから、試験構成として成立しています。
そのまま問題を下っていくと、「No.12~No.31までの20問題のうちから6問題~」と出題されていますし、その後も変わりません。
つまり出題科目と試験構成は今回も一切変わっていません。
単純なことですがこれは重要な要素です。科目ごとの勉強の有用性や過去問を反復演習することの大事さが如実に表れています。
もし後期日程の1次検定を受験される方々でこの記事を見て下さっている方がいらっしゃいましたら、この分析結果は是非考慮してもらいたいです。
前期日程が終わったことで、この方向性を後期で覆すことは考えられません。ほぼ間違いなく同じ試験構成になります。
・試験構成に変更は一切なし!
・後期日程も間違いなく同じ構成になる!
建設業法改正で変化したものとは?
最初のトピックでは、試験構成に一切変更なしと結論付けましたが、建設業法改正によって出題される問題内容に変更があることは、国土交通省から事前に通達がありました。
「施工管理技士試験制度の改正!今までと何が違う?」という記事でも紹介しておりますがもう一度記載します。

試験科目にある「施工管理法」に主任技術者に必要な応用能力の一部を2次検定から1次検定に入れ込むことになったわけですが、実際の試験ではどういった問題が出題されたかを見てみましょう。

No.54~No.61までの8問題が、図のような空欄に当てはまる語句の組み合わせが4通り与えられ、そこから適当なものを選択するという形式なっており、今までになかったパターンです。
ですが、次の図を見て下さい。

少し気持ちが早いかもしれませんが、こちらは令和2年度の2級土木2次検定の問題です。記述式ではありますが、空欄に入る適切な語句を語群から選んで書く形式です。
非常に似ていると思うのは私だけでしょうか?
2次検定の問題を1次検定で出題するに当たっては、マークシート形式に落とし込む必要があるのでどんな問題が出るか色々考えてはいましたが、これなら無理なく出題できますね。
後期日程では1次検定と2次検定を両方受験される方がいらっしゃるかと思いますが、その方は例年通り過去問を反復演習する勉強法で大丈夫なはずです。似た問題が出るだけですから(笑)
・建設業法改正によって変更された問題は2次検定の問題に非常に似ている!
・対策は過去問2次検定問題を反復演習(後期日程で両方受ける方はいつも通り)
考察!実際難易度はどうだったのか?
試験構成と出題された問題について色々と考察してきましたが、実際に今回の合格率はどうだったのでしょうか?
出席者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|
14,557人 | 10,229人 | 70.3% |
約7割の方々が1次検定合格ということで、去年と比べて2701人(+8.4%)も増えています。やはり建設業法改正後初の試験という事で不透明な部分があることの不安から、より勉強された方々が増えたという事でしょうか。
いずれにせよ、合格者が増えることは喜ばしいことかと思います。
7/4(日)に行われた1級土木施工管理技士の1次検定についてもわかり次第、記事を更新していきたいと思いますが、おそらく今年度の傾向は似たものとなってくるかと思います。
・難易度は例年通り!改正後初の試験という不安要素から合格率が上昇!
・今年度の後期試験も同等の難易度になる可能性が極めて高い。
当ブログでも国土交通省の通達や試験構成について、過去問クイズなどを出来る限り提供いてきました。
役に立ったという声もちらほら頂きまして大変励みになりました。そうでない方もいらっしゃるかもしれませんが・・・
後期日程を受験される方々は、是非開示されたデータを基にしっかりと自己分析し、合格を勝ち取ってください。
この記事が役に立ちましたら、拡散をお願い致します。
皆様の応援で当ブログは成り立っております!