1級土木

例文記載!2次検定の経験記述はどう書けばいいの?

※この記事は5~10分程度で読めます。

※令和3年度から施工管理技士技術検定の試験制度が変わります。

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どうも!担当者Kです!

当ブログにお越しいただいた方で、どんなキーワード検索をされているかを確認すると、経験記述という単語はよく見にします。

以前、「必見!土木施工管理技士検定の攻略法!」という記事で少し書きましたが、経験記述は購入して、その記述方法に基づいて自分の経験した工事を書けばだいたい大丈夫と言いました。しかし要点というものは必ずあります。

 

この記事では、経験記述を書く上での要点と、実際に私が試験で書いた論文を記載します!

 

とにかくシンプルに!わかりやすく!

 

私は仕事柄、後輩の経験記述を添削することが多いのですが、皆共通して注意することが1つあります。

 

それは「結局何を言いたい論文なのかよくわからない」ということです。

 

現場に出ている方はよくわかるかと思いますけど、工事では皆が様々な工夫を凝らしています。資材の置き方一つとっても、次の作業がスムーズに進むように置いたり、吊り上げ荷重と作業半径の関係から、クレーンの傍には重い物から順に置いて行ったりと、日々工夫の連続です。

 

しかし残念なことに、土木施工管理技士検定の経験記述においては、これらは工夫に入りません。試験問題の設問には特に太字で「具体的な現場状況」「技術的課題」「検討した項目と検討理由及び検討内容」「現場で実施した対応処置とその評価」と書かれています。結局、採点者が論文の中で見たいのはこの部分です。

 

そして「その現場状況で、その技術的課題に対して検討した項目とその理由、現場で実施した対応処置が正しかったかどうか」を論文から判断します。

 

私個人としては、学科試験風にその論文を一文でまとめた時に破綻してないかどうかをまず見ます。具体的に言うと、

 

現場状況 :7~8月の、夜でも毎日気温が25℃を上回るような状況
技術的課題:養生しないとコンクリートにひび割れが発生するが夜まで散水していられない
検討項目 :被膜養生材の使用について
その理由 :夜間の散水の必要性がなく、ひび割れも発生しないから
対応処置 :コンクリート打設後、現場で散水養生を行い、帰宅前には被膜養生を行った

 

という論文を書いたとします。これを学科試験風にすると、

 

Q.打設したコンクリートの養生方法に関する次の記述のうち、正しい物はどれか。
A.夜間でも平均気温が25℃を超えるような夏場において散水養生を継続して行えない時、保水性の高い被膜養生材を使用することがある。

 

こんな感じになるかと思いますが、学科試験として出題されても正しいですよね?

 

極限までシンプルかつわかりやすくすれば、こういう文になるわけです。ただし、当然現場というのは人それぞれ状況は違いますから、この文章に最低限必要な肉付けをしていって論文を完成させていきます。

 

・とにかくシンプルに!わかりやすく!
・文として破綻していないか?検討、対応処置が技術的に正しいか?

 

数字を使って単純明快な説明を!

 

先程は「文として破綻していないか」「検討、実行した方法が技術的に正しいか」について注意することを書きましたが、論文をさらに分かりやすくするためには、やはり「数字」を使用して比較することが有効です。

 

「2日掛かる工程が1日に短縮された」

 

工程管理を問われる論文でしたらこれで起承転結の結はOKです。誰でもそう採点します。

 

例えば地山の掘削・運搬作業で、
当初の計画:バックホウ1台 ダンプ2台
変更後計画:バックホウ2台 ダンプ4台
これによって工期が2日短縮されました。というのも一つの答えになります。

 

実際の現場ですと、ここに労務費や機械代などで予算の方にも影響があるかと思いますが、論文に置いては余程無茶な計画をしていない限りはそこまで気にする必要ありません。

 

安全管理でしたら、

 

「熱中症対策として冷却機械を導入し、現場のWBGT値を28℃から25℃に下げた

 

こういうのも検討、実施として間違いではありませんね。

 

ですが、何度も言うように「文が破綻していないか」「検討、実行した方法が正しいか」についてはしっかり見直してください。

 

例えば掘削した土砂をダンプに積んで運搬しますが、運搬距離とダンプの回転数の辻褄が合わないと、採点する側としては疑問を抱くようになります(当然経験した現場の話ですから、施工方法と改善方法の検討は行っているはずですが)。

 

特に、舗装・コンクリート・掘削運搬系の論文は書きやすく、採点者も見慣れていますから、しっかりと文を用意して見直しを行いましょう。

 

・検討、実施した方法の説明は数字を使おう!
数字と施工の辻褄までしっかり確認!

 

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担当者Kの例文紹介

 

 

最後に、私が実際に試験で記入した論文を記載します!

 

経験記述

 

※私が実際に2級土木施工管理技士検定を受験した際に用意したものです。もう少し書き方はあるかもしれませんが、実際にこれを書いて合格しています。

 

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