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※令和3年度から1・2級土木施工管理技士技術検定の試験制度が変わります。
どうも!担当者Kです!
建設業界に勤めていると何かとよく聞く「土木施工管理技士」
資格の詳細と取得するメリットを解説します!
土木施工管理技士とは?
土木施工管理技士は、国土交通省が管轄する国家資格の1つです。指定試験機関とされる一般財団法人全国建設研修センター(JCTC)が毎年試験を実施しています。
建設現場において、施工管理する(その現場における、所属会社の責任者)上で選任の工事管理者になることが出来る資格で、管理する建設現場の規模によって必要となる資格が変わってきます(1級と2級があり1級が上位)。
施工管理技士という資格には、他にも管工事、造園、建築、建設機械、電気がありますが、土木施工管理技士の資格は、それらと比べると比較的取得しやすい資格と言われています。
その理由には、試験の中に選択問題があり、得意分野をチョイスして解答できるという特性があるからです。しかし土木工事といっても河川、道路、橋梁、港湾、鉄道、上下水道と様々な分野があり、割と業界内でも島が分かれています。道路工事ばかりやっている会社が突然港湾の仕事が出来るわけでもなく、逆もまた然りです。
その為、所属している会社の強み・得意分野で選択問題をチョイスし、共通して必要な知識を勉強して資格を習得することで施工管理技士を増やしていきたいという業界の思惑もあるのだと思います。
Q.土木施工管理技士とは
A.①国土交通省が管轄している国家資格の一つ
A.②取得することで、当該工事の専任の工事管理者になれる
そもそも何故必要?
では建設現場において、なぜ土木施工管理技士という資格が必要なのでしょうか?
建設工事と言っても色々な分野があることは上でお話した通りですが、しかしいずれの工事であっても絶対に必要な要素があります。それは工事を適切に運営する計画です。
先程この資格を持っていると専任の工事管理者になれると言いましたが、工事を運営するに当たって必要な管理というのが工程管理、品質管理、安全管理です。
これらを行うにはそれなりの実務経験と知識が必要であり、それを担保する資格が土木施工管理技士なのです!
また企業は建設業法により、建設業を営もうとするときには建設業許可が必要です。受注額にもよりますが、元請をやるような会社はほぼ間違いなく必要です。
この建設業許可には「一般建設業」と「特定建設業」の許可と区分されていて、「一般建設業」であれば2級土木施工管理技士、または10年以上の実務経験者でも主任技術者になれますが、「特定建設業」は一級建築士、一級施工管理技士、技術士の資格が必要になります。
Q.土木施工管理技士の資格が必要なのは
A.工事を管理するうえで適切な知識、経験が必要であり、それを示すため
取得するメリットは?
現場において必要だというのはわかりましたが、では所得するメリットは何があるのでしょうか?企業、個人の両方の側面から解説します!
企業にとって、土木施工管理技士の資格を取得している人材はそれだけで貴重です(年齢にもよりますが)。多くの現場数を受注するということは、それだけ専任技術者が必要です。しかしそれ以上に重要な要素として「経営検査事項」というものがあります。
これは企業が公共工事の入札に参加する要件として、点数というものが存在します。例えば経営規模・経営状況等を審査し数値化するのですが、技術力も審査項目の一つとしてあります。この技術力というのが、ずばり有資格者数なのです。
ですので企業は有資格者を抱えれば抱えるほど企業としての地位も拡大するのです。
(ちなみに1級で5点、2級で2点、実務経験のみは1点です。結構高得点!)
では個人のメリットは何があるでしょうか?
一つには転職に有利だということです。
派遣・契約社員での就職であれば間違いなく働き口はありますし、企業側のメリットでもお話しした通り企業も有資格者は長期的に欲しい人材ですから、中小企業であれば正社員になれる可能性も極めて高いです。
また、有資格者であれば給与にも反映されやすいです。資格手当というものは昔に比べ少なくなってきたという話は聞きますが、前述した通り有資格者でないと専任技術者になれないという法律がありますから、役職手当だったりで恩恵を受ける場面は多いかと思います。
Q.取得するメリットは
A.①個人としては転職に有利かつ給与も上がる可能性が高い
A.②企業としては入札競争に有利になり、受注できる確率が上がる
いかがでしたでしょうか?
受験資格に実務経験が要求されるため、有資格者で現場に出たことがない人は理論上いないわけですから、転職などでも即戦力として見られる理由になります。
自分を売り込む材料としても価値あるものですので、時間のある方は是非取得してみてはいかがでしょうか?
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