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※令和3年度から1・2級土木施工管理技士技術検定の試験制度が変わります。
どうも!担当者Kです!
私は暇なときによく、Yahooの知恵袋で土木の質問を見たりするのですが、
Q.「土木施工管理技士」の資格はどの程度の価値がありますか?近々受験しようと考えています。
A.一般人に対しての価値はなく、建設会社で施工管理を行うのであれば持ってて当たり前のレベル。そこまで役に立たない。
なんてやり取りを散々目にしてきました。
いや~参りますね。こんな考えをする方が多いこと。
なぜ土木施工管理技士の資格についてこんな言われ方をするのか見ていくと、
この辺りに意見が集約されています。一つ一つ確認しましょう。
①しっかり勉強すれば合格できるからそこまで難しくない
このブログでもよく取り上げていますが、土木施工管理技士検定の問題は過去問と類似したものが多く出題されますので、勉強すれば確かに得点を取りやすい分類の試験です。
しかし、あくまで「勉強すれば」の話です。日々現場で仕事をされている方は勉強する時間をそもそも確保できなかったり、デスクワークと違って体を動かす仕事しかしてこなかった人は、机に向かう習慣がなかったりして苦労される方が多いです。
そういう方に対して、普段デスクワークがメインの方がある意味「見下した」「斜に構えた」物言いをすることは良くない事だと私は思います。
そんなことするならアドバイスすればいいのに・・・
②合格率が割と高い
例年、2級土木施工管理技士検定は1次試験が6~70%、2次試験が30%ちょっとで、1級土木施工管理技士は2級より少し低いぐらいで推移しています。
2級土木の1次、2次試験を通過し、「技士」の称号をもらえる方は、0.7×0.35×100=24.5%ということで、4人に1人ぐらいの割合となります。確かに国家資格としては高い合格率だと思います。
しかし、正直思うのは「高いから何?」ってことです。
合格率を水増ししてるとか、問題を極端に優しくして合格率を押し上げたということなら問題が生じるかもわかりませんが、そうでなければ単純に喜ばしい事だと思います。勉強して取得した人が増えたわけですから。
今後も続いて行って欲しいと思います。
③施工管理を行う上では必要な資格
建設業法では、監理技術者や主任技術者の配置は大前提ですが、これら技術者になるための資格として土木施工管理技士があります。
特に監理技術者は、1級土木施工管理技士でないとなれませんので、それなりの規模の工事を多く受注するような企業、いわゆるゼネコンは有資格者が多く在籍しています。そういう企業において必須な資格と言えば、そうでしょう。
しかし、世の中には小規模工事も沢山あります。むしろ4000万未満の土木工事は大規模工事より多いですし、そこへ従事される方々も多いと思います。
4000万未満の元請工事や下請工事は監理技術者の配置の義務はありません。主任技術者の配置で構いませんから2級土木施工管理技士、または技能士、10年以上の実務経験などでも良いことになります。
私としては、小規模工事や下請け業者の方々にも積極的に土木施工管理技士の資格を取って、自分の糧にしていただきたいと思っていますが、相手の背景を考えずに何でも言っていいわけではありません。
建設業界は多くの職人さんの支えで成り立っているのです。
④技術士という最上位の資格がある
技術士という資格があることは建設業界に携わる方ならご存じかと思います。
土木施工管理技士検定よりも多くの知識を求められ、関連分野の資格の中では最上位の資格のひとつとして有名です。
技術士を取得できれば、1級土木施工管理技士の資格を持ってできることは事実上ほぼ出来ます。多くの知識を有することから、建設工事の施工方法や技術提案についても発言と説得力もって発注者と対峙することが出来るかと思います。
ただ残念なことに、最初に書いたYahoo知恵袋の質問に対する解答として、技術士はかなり引き合いに出されます。
確かに一目置かれる資格ではありますが、だからといって土木施工管理技士が安い資格だとは全然思いません。
そもそも建設業というのは現場が安全かつ円滑に進んでなんぼの世界です。資格があるとかないとかは現場では関係が無いです。
私は今も現場に出ていますが、資格を持っていない職人さんでも、一つ一つの作業に色々工夫も凝らしますし安全に作業を進めている方が多く、未だに勉強させられることがあります。
そして現場従事者の安全と施工の円滑化を天秤に掛ければ、間違いなく作業従事者の安全に重きを置きます。そういった”現場管理上”で必要な知識や能力を判定する試験が土木施工管理技士検定です。
当ブログにお越しいただいた方々は、土木施工管理技士の資格を受ける方も多くいらっしゃると思いますが、持ってることが当たり前だなんて思わず、合格した際には「国家資格」をもった技術者である誇りを持っていただければと思います。
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